意識失い地中海漂流 幼い難民の子を救助
地中海では、周辺国の沿岸警備隊などが警備を行っていますが、難民や移民を乗せた船の転覆などの事故が後を絶たず、国連によりますと、ことしすでに3100人余りがこうした事故で死亡したとみられています。
ロイター通信などによりますと、今月21日には、1歳半のシリア難民の男の子が、乗っていた船がトルコ沖で転覆して漂流していたところをトルコの漁船に救助される様子が撮影されました。
男の子は、救命胴衣を身に着け、意識を失っていて、トルコの漁船の男性2人が船に引き上げて、服を脱がし、毛布で体を包んで介抱しました。このあとトルコの病院に運ばれた男の子は、一命をとりとめ、24日には、救助した男性たちと再会し男の子の母親が感謝のことばを伝えました。
今回、男の子は、救助されましたが、同じ船に乗っていたほかの15人は見つかっていないということで、命を危険にさらしながらヨーロッパを目指す難民たちの厳しい状況が改めて浮き彫りになっています。
海に浮かんでいた難民の赤ちゃんをトルコの漁船が助ける
[10月26日 16時10分]
地中海では、シリアなどの中東やアフリカからヨーロッパへ行く難民などが乗った船がひっくり返る事故が続いています。国連によると、ことしは今までに3100人以上が事故で亡くなりました。
21日、トルコの近くで船がひっくり返って、海に浮かんでいた1歳半の赤ちゃんをトルコの漁船の人が助けました。赤ちゃんはシリアの難民の男の子です。意識はありませんでしたが、救命具(=ライフジャケット)を着ていたため海に浮かんでいました。
漁船の男性2人は、赤ちゃんを船に上げて、ぬれていた服を脱がせて毛布で体を包みました。赤ちゃんはトルコの病院に運ばれて、助かりました。
助けた男性たちは24日、赤ちゃんに会いに来ました。お母さんは男性たちにお礼を言いました。
同じ船に乗っていたほかの15人はまだ見つかっていません。